秩父札所と紅葉巡り①第三十二番 般若山法性寺
11月中旬、1泊2日で秩父札所と紅葉巡りを楽しんできた。
札所巡りが趣味の夫と付き合ってから、6度目の秩父。
息子くんは、生まれてから2度目の秩父、2度目の泊まりがけの旅行。
いつもいい子で付き合ってくれるので、大変助かる。
おでかけや旅行が好きな子に育って、本当に良かった。
初日。
まずは小鹿野へ。
札所を巡る前に、名物わらじカツ丼の名店、東大門で腹ごしらえ。
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カラッとあがっていて、ボリュームがあるのに重くなく、甘辛いソースも絶品で、ペロッと食べられてしまう。
レディースセットは、わらじカツ1枚なのだが、美味しすぎて、2枚の通常セットにしておけば良かったと後悔。
夫が注文したクライマーズ丼。
小鹿野はロッククライミングの名所で、岩山をイメージした巨大わらじカツが2枚。
「そんなに大きいの食べられるの?!」と、アラフォーの胃を心配したが、「うまい、うまい!!」言いながらペロッと平らげていた...さすが名店の味、おそるべし。
あまりにペロッと食べられてしまうから、食べ過ぎそうで危険。
さて、一箇所目の札所は、第三十二番 般若山法性寺。
4月に日本百観音 in 東京を見た時、私が船に乗った観音像(お前立)に興味を惹かれていたので、夫が寺に連れてきてくれたのだ。
本堂の入口に般若の面。
般若の伝承については、別記事で改めて。
良い庭があったりロケーションがいい寺は、花浄土と言われるが、様々な花が咲き乱れ、街中では見ないような、山里の珍しい植物が植えられ、確かに俗世とは切り離された感ある。
ひととき、自然を愛で、現実を忘れるだけでも、気持ちがリフレッシュできる。
観音堂に上がる途中に佇む石像。
母のような穏やかな温かい微笑みに、ほっこりする。
同時に、息子くんに対して、いつもこうあれればなぁ(苦笑)と少しの反省。
観音堂。岩山に沿って建てられているのが不思議だったが、中に入ってみると、理由が分かった。
観音堂の背後には岩窟があり、子授け地蔵を祀った小堂がある。
夫曰く、岩山を削ったのではなく、自然にできた岩窟らしい。
この世のものではないような空間が造られている。
うがった見方をすると、自然への畏怖心を上手く唱導に利用しているとも言えるが、一種のアートとして見ると、自然と人の創造力が融合した、素晴らしい作品だ。
観音堂からの眺め。
まるで絵画のようだ。ここまで考えて設計されたに違いない。
本堂には、通称「お船観音」という、宝冠の上に笠をかぶり、櫂を持って船をこいでいる珍しい観音像が祀られている。
観世音菩薩が船に乗って出現されたという縁起にもとづく立像で、このことから、この寺のことを「お船観音」と呼ぶ様になったという。観音堂の扁額には、この「お船観音」と「御詠歌」が描かれている。
紅葉はまだ色づきが浅いながらも、グラデーションを楽しめた。
紅葉狩りの際には、銀杏の実にご注意を。
踏むと足元が滑って危険だし、
何より、けっこう臭う(爆)
夫と、「君、くさい(笑)」「いや、あなたの方がくさい(笑)」「車、銀杏臭くなったよ(爆)」と言い合いながら、般若山を後にした。
それもまた、旅の思い出(笑)