525600min.

日記と随想

秩父札所と紅葉巡り①第三十二番 般若山法性寺

11月中旬、1泊2日で秩父札所と紅葉巡りを楽しんできた。

 

札所巡りが趣味の夫と付き合ってから、6度目の秩父

 

息子くんは、生まれてから2度目の秩父、2度目の泊まりがけの旅行。

いつもいい子で付き合ってくれるので、大変助かる。

おでかけや旅行が好きな子に育って、本当に良かった。

 

初日。

まずは小鹿野へ。

 

札所を巡る前に、名物わらじカツ丼の名店、東大門で腹ごしらえ。

r.gnavi.co.jp

 

カラッとあがっていて、ボリュームがあるのに重くなく、甘辛いソースも絶品で、ペロッと食べられてしまう。

 

レディースセットは、わらじカツ1枚なのだが、美味しすぎて、2枚の通常セットにしておけば良かったと後悔。

 

夫が注文したクライマーズ丼。

小鹿野はロッククライミングの名所で、岩山をイメージした巨大わらじカツが2枚。

「そんなに大きいの食べられるの?!」と、アラフォーの胃を心配したが、「うまい、うまい!!」言いながらペロッと平らげていた...さすが名店の味、おそるべし。

あまりにペロッと食べられてしまうから、食べ過ぎそうで危険。

 

 

さて、一箇所目の札所は、第三十二番 般若山法性寺。

 

4月に日本百観音 in 東京を見た時、私が船に乗った観音像(お前立)に興味を惹かれていたので、夫が寺に連れてきてくれたのだ。


f:id:asa525600me:20231125224341j:image

 

本堂の入口に般若の面。

般若の伝承については、別記事で改めて。

 

 

 

良い庭があったりロケーションがいい寺は、花浄土と言われるが、様々な花が咲き乱れ、街中では見ないような、山里の珍しい植物が植えられ、確かに俗世とは切り離された感ある。

 

ひととき、自然を愛で、現実を忘れるだけでも、気持ちがリフレッシュできる。

 

 

観音堂に上がる途中に佇む石像。

 

母のような穏やかな温かい微笑みに、ほっこりする。

同時に、息子くんに対して、いつもこうあれればなぁ(苦笑)と少しの反省。

 

 

 

観音堂。岩山に沿って建てられているのが不思議だったが、中に入ってみると、理由が分かった。

 

 

観音堂の背後には岩窟があり、子授け地蔵を祀った小堂がある。

夫曰く、岩山を削ったのではなく、自然にできた岩窟らしい。

 

この世のものではないような空間が造られている。

 

うがった見方をすると、自然への畏怖心を上手く唱導に利用しているとも言えるが、一種のアートとして見ると、自然と人の創造力が融合した、素晴らしい作品だ。

 

観音堂からの眺め。

まるで絵画のようだ。ここまで考えて設計されたに違いない。

 

本堂には、通称「お船観音」という、宝冠の上に笠をかぶり、櫂を持って船をこいでいる珍しい観音像が祀られている。

観世音菩薩が船に乗って出現されたという縁起にもとづく立像で、このことから、この寺のことを「お船観音」と呼ぶ様になったという。観音堂の扁額には、この「お船観音」と「御詠歌」が描かれている。

 

 

紅葉はまだ色づきが浅いながらも、グラデーションを楽しめた。

 

紅葉狩りの際には、銀杏の実にご注意を。

 

踏むと足元が滑って危険だし、

 

何より、けっこう臭う(爆)

 

 

 

夫と、「君、くさい(笑)」「いや、あなたの方がくさい(笑)」「車、銀杏臭くなったよ(爆)」と言い合いながら、般若山を後にした。

 

それもまた、旅の思い出(笑)