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日記と随想

夫婦の日の花束と、花が苦手だった私

11月22日は夫婦の日、ということで、夫からピンクの薔薇とカーネーションのミニブーケをもらった。

 

私が花を見るのが好きなので、何かにつけて花を贈ってくれる、よき夫デス。


でももともと私は、花は苦手と言うか、

自分には花なんか似合わないから、近くに置きたくないと思っていた。

 

 


私は自分をまったく女の子らしくないと思っていたので、似合わないのが悲しくて避けていた。

 


そんな少女時代から、ウン十年が経ち、夫と付き合いはじめると、折に触れて花を贈ってくれるようになった。

 

「何で?」と彼に聞くと、「花、好きでしょ。」と返された。

 


最初は、「...私は、花、好きなのか???」と疑問符ばかり浮かんでいたけれど、思い返せば、どこへ行っても花を見つけては「きれいだね。」と言っていた。

 

 

いつから、自分が変わったのか。


やはりそれは、大学時代に民俗学を専攻していた時からだろう。

 

何気なく植えられて、売り買いされている花や植物には、色々な用途や意味があり、気候や季節を感じる目安。

 

花によって季節を感じる行事だってあり、それは生活の楽しみにもなっている。

 

花見

朝顔

鬼灯市

菊まつり

などなどなど

 

花は、似合う似合わないに関係なく、生活文化の一部。

 

きれいだと思ったら、素直に愛でればいいだけだ。

 

当たり前と言えば当たり前のことなのだが、民俗学を通して、改めてそれに気づいたから、自然と花を愛でることが出来るようになっていた。

 


夫が、記念日にはかわいい花を贈ってくれて、それを見て、ほっこりできる。

 

そんなふうに変われただけでも、民俗学を学んだ甲斐はあったかも...なんて思う。